AppleTalkと音響カプラ

もうかれこれ20年以上も前の話だ。
パソコン通信とか言う今のインターネットの原点とも言うべきものが流行っていた時代(とき)。
まだ、右も左も分からない私は机の上に無造作に置いてあった白ともカーキ色とも言えぬ機械をいじくっていた。背部のスイッチをONにすると「ポーン」という音がした。
キーボードとなにやらヘンテコな小さな装置の裏には丸い玉が入っていてコロコロと動かす。するとそれにつられて画面の中の「矢印」らしきものが動く! 

これが私とMacintoshPlusとの出会いであった。当時プリンタ云々フルセットで80万近くしたのではないだろうか。内蔵メモリーは1メガバイト。1ギガバイトではない。その当時、日本のパソコンPC9801やFMTownなどの内蔵メモリーは128バイト以下しかなかったのではないだろうか。

知り合いがいろいろといた。私の知り合いではなく親の知り合い。Macintoshを使える人は滅多にいなかった。大抵は日本製のパソコンをもっていて黒い画面に緑の文字でなにやら入力してニヤニヤ笑いあっていた。子供の私にはまさにちんぷんかんぷん。DOSだのBasicだのLogoだのプログラミング言語を知らないと全くもって使うことが出来ないパソコンであった。

ある時、そのパソコンの近くに電話機が置かれてあり、その横に「パソコン通信中につき静かにして下さい」と書いてあるメモがあった。

なにこれ!?!?

音響カプラ!!?! パソコンから配線が受話器へと繋がっていてなにやら「ピーガガガガーザざー」と音がしている。当時から機械っ子であった私はピンと来た。

なにかしている!!


それから半年後、MacintoshにてLocalTalk(現AppleTalk)という通信をプリンターポート使ってやったときの感動は今でも覚えている。

ああ!! とうとう静かにしなくても通信できる時代が来たんだ。
こんなに早くスムーズに通信が出来るからどんなことでも出来るぞ!

たしか100キロバイト程度のデータを送るのに相当時間がかかった。少なくとも数十分。それでもワクワクしていた。楽しかった。


今は、データが音を立てて移動することを聞くのは不可能になった。Localだったら20-30ギガバイト以上を毎秒送ることだって難なく出来る。


しかし、あの時の感動はいつまでも忘れない。
MacintoshPlusはあの時のまま。
私のIntelMacの横でmotorola製のチップ68000xに手書きのサインが入っている。
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by masatonet | 2009-08-11 23:59 | Macフリーカー