私の手記- memoir -です


by masatokunkeio

宇宙船サジタリウス(その1)

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(どらさじ+ より転載しました)


20年以上前に見たアニメで「妙に気になり続けていた」作品があった。
覚えていたのは次の5点。

1.首が長いジラフと呼ばれる乗組員が宇宙船に乗っているということ
2.変な球根を食べて頭がおかしくなること
3.カリンというかわいい女の子が出てくること
4.レーザーガンをオモチャにする村の子供からそれを奪い取り身を守ること
5.NECがスポンサーをやっていたこと

記憶がバラバラでいい加減だろう。しかし20年以上前に見たアニメにしては結構鮮明に覚えているので、故に気になり続けていたと言うわけだ。

早速ネットで調べると「宇宙船サジタリウス」という名前のアニメであった。

う〜ん、そんな名前だったかな。。。でも検索すると確かに首が長いジラフというキャラクターが登場している。早速全作品を見てみることにした。

見終わると、私の記憶が結構明確だったと分かった。
1.ジラフという学者肌の乗組員は始終登場している
2.第52話に出てくる「宇宙カコ」という名の麻薬であった
3.第53-54話に出てくる超音速で走ることが出来る114歳の女の子
4.第60話にそういうシーンがあった。
5.当時の番組スポンサーはNECだった
(以上ウィキペディアより)

なんだか長年引っかかっていたものがスルスルと取れたような爽快感があった。



全77回、各回28分程度のアニメーションだ。制作は日本アニメーション。
日本アニメーションの作品で今でも繰り返し見ているものといえば「未来少年コナン」だ。日本からイタリアへ向かう飛行機の中で第1話から第26話(最終話)まで一睡もせず見て同伴者を驚愕させたことは記憶に新しい。(流石にイタリアに着いたときは頭が少々ボーッとしていたが(笑))


トッピーというカバが主人公。関西弁をしゃべるラナというカエルがその仲間。
この辺りは「全く」覚えていなかった。
当然彼らが乗る宇宙船の名前が「サジタリウス」なんていうことも覚えていなかった。

回が進むとジラフが乗組員になり、婚約者のアン教授と結婚する。トッピーと妻ピートにリブとフェローという子が生まれる等々サイドストーリーもゆっくり進むがこのアニメ全体は極々平凡な3人、3世代(20代、30代、40代)の男たちを描いた苦悩物語だったのだ。子供向けにしてはディープすぎる内容だ。どうりでNECがスポンサー訳だ(笑)。

メッセージ性はかなり高い。各回30分弱なので、3回で1話という形を取っている。この宇宙船サジタリウスで毎回起こることをまとめると次の通りである。

テ・クジュペリの『星の王子様』、憲治の『銀河鉄道の夜』、松本零士の『銀河鉄道999』の設定に似ている。つまり

1.毎回、地球周辺にある様々な惑星に到着(というより漂着に近い)する。

2.それぞれの惑星で起こる時事問題・政治問題、時には恋愛問題に巻き込まれる。

3.毎回死にそうになる。

4.惑星の問題を解決し、教訓を得る。そして地球へ帰る。

全ストーリーの根底流れているのは日本のアニメで最も多く取り上げられている「友」「友情」の重要性だ。英雄的ドラマではなく、あくまで「協調」の重要性、それこそがもっとも大切だと毎回説く。全く「出る杭は打たれる」日本の教育システムは子供アニメにはっきり見て取れる。しかしドラえもん等のアニメによくある「安直に友達を助けよう! 喧嘩はいけない!」ムードとは違い、この「宇宙船サジタリウス」では「大人の男女間、夫婦間の複雑な問題」も描いている。カバのトッピー、カエルのラナ、キリンのジラフ。3人はいつも妻や子供、そして家庭、金銭問題に思い悩む。毎回様々な惑星で冒険するわけだが、危機に瀕すると3人とも「家庭問題」を回顧する場面が必ずある。やはり子供用アニメにしては重すぎる、と言うより子供には理解できないだろう。
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by masatonet | 2011-05-12 09:42 | ヒトリゴト日記