私の手記- memoir -です


by masatokunkeio

最近見たアニメの感想

アルプスの少女ハイジ(1974年)
全52話。全て鑑賞後、シュピリの原作「ハイジ上下」を読書後、
もう一度アニメ版52話を鑑賞中。
すべて手書きの背景、モーション。
パソコン処理とはほど遠いアニメーションに改めて感動。
声優達は、日本を代表する名優ばかり。
原作は作者が牧師を祖父に持つだけあって相当キリスト教色強く、
それがストーリー全体に重要な要素であるはずだがアニメ版は全く宗教色がない。
ハイジは、ただ明るいアルプスの女の子として描かれている。
スイス本国ではこのアニメ版は全く評価されていないようだが、
原作を読むとなぜ評価されていないかが理解できる。
シュピリが一番伝えたかったことが一切アニメ版からは伝わってこない。
しかし、2011年現在の全てのアニメーションが忘れてしまった「絵」が
アニメ版ハイジには溢れている。
使われている音楽も本国収録のものや歌詞のしっかりしたものが多く、
その点から推察しても、
自然の中で生きることへの大切さ
本当の教育とは一体何か
大人の子供に対するあり方とは
真の豊かさとは
子供の持つ可能性、それを信じる心
等々、充分伝えるべく描かれた内容には敬服できる。



ニルスのふしぎな旅(1980年)
セルマ・ラーゲルレーヴ(ノーベル賞作家)が書いた傑作。
全4巻の原作も読んでみた。さすが大江健三郎氏が少年時代に感銘を受けただけあり、原作には空から見た情景描写が実に多彩。読者に多種多様なイマジネーションを喚起させる名文が続く。メタファーが多い文章を読み慣れていないとすこし読みづらいかもしれない。
アニメ版は全52話。製作が学研だったのが印象的。
主題歌。実際聞いてみると「音痴?!」と思えるほど音が外れている(笑)。センスは自体は良いが歌唱レベルがご愛敬(笑)。
ニルスの声優の声が気になる。キンキン感が強い。
キャロット役の声優もいまいち。声にハリがない。
しかしアッカ隊長、ダルフィン、モルテン、そしてスイリーの音痴の歌、グスタとラッセの漫才等々、ニルス周辺の声優、アクションは実に上手く、安心して楽しめる。
中でも声優の質が最高に良かったのは悪役の「レックス」。悪役だが全く憎めない。中盤からレックス登場の「歌」まで流れる。悪役だが間違いなく「レックス・ファン」がいるに違いない(笑)。
原作では「レックス」ではなく、「ずる」という名であるが、このキツネは終始ニルスと雁たちの命を狙う。毎回失敗するが声優が圧倒的に上手いので物語を極めて楽しく鑑賞することが出来る。個人的に悪役にここまで笑えたのは初。
ストーリーは「こびとニルスが人間に戻るまでの旅」が中心。
妖精にイタズラしたわんぱくニルスが小人(こびと)にされてしまい、鳥の雁(がん)の群れに交じってガチョウのモルテンの背中に乗って旅をする。その長旅の中でニルスはやさしい心を持ち始める。自分が元に戻るためには旅仲間のモルテンの命が必要であることを知ったニルスは人間に戻ることを諦めるが・・・。
人間嫌いの動物たちと人間の「架け橋」役を務めるニルス。
最初の数話はニルスが動物たちにやり込められすこしイライラするが物語が進んでいくとニルスが良い方向へドンドン成長していき次々に襲いかかる事件を次々解決するので楽しさが増す。
物語は旅先で毎回新しい事件に遭遇し、ニルスが巻き込まれたり、解決したりする。
原則毎回ハッピーエンド、そして最終話、アッカ隊長とニルスが話す、その話がなんともしみじみ。
子供と何度も鑑賞し直すべき名作である。
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by masatonet | 2011-08-11 21:12 | ヒトリゴト日記