私の手記- memoir -です


by masatokunkeio

映画 ノックは無用

米 白黒。1952年
マリリン・モンロー。
どうしてモンローはこんな役ばかりなのかと思ってしまうが、幸か不幸かこういう役がピッタリなのだろう。なにも説明しなくてもセクシーさが溢れているのは、観客はモンロー自体に勝手に自分の「セックス癖」を当てはめて見ているからかもしれない。
他の映画でも少し気になったが、モンローのシーンは撮り直しが少ないのか、それとも出来なかったのか、彼女の仕草がダブっているところがある。そのままになっているところからすると監督達も苦労したことだろう。

今回のモンローは精神病院から退院したばかりの情緒が不安定な女性を演じている。
このような演技を見る度に実際に起こった彼女の悲劇的な死を暗示しているように思えてならない。実際、これほどの演技をするためには彼女自身の心をよじれさせ、自身を立ち直れないほど憂鬱にさせたに違いない。比較して悪いが、最近の日本の時代劇やテレビドラマに出てくる人気アイドル達の演技全てが「茶番」であるとすると、このモンローの演技は彼女自身の人生をかけたまさに「命がけ」の演技だと言い切れる。

恋は実らず、来るべき恋は壊される。決してハッピーエンドではない。
どちらかと言うとバッドエンドなのだろうが、モンローが演じると単なるバッドエンドで終わらないのが非常ににくい。

精神が不安定である感じを出し続ける、ずっと宙ぶらりんのまま歩き続ける様、まさにモンロー演技の醍醐味の一つであろう。
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by masatonet | 2011-09-21 00:14 | ヒトリゴト日記