私の手記- memoir -です


by masatokunkeio

ホントにエロいのか、新プリウス2

試乗を2回に分けて、日中と夜間にやってみた。
走り。もう出だしから違う。いわゆる「プリウス」ではない。粋なエコスポーツカーにダイナミックに変身してしまったようだ。モッサリした感じは一掃された。先代までのプリウスとは別の車になってしまった。そう「しまった」という表現が適切なのだ。
穏やかなのんびりした「エコしましょ」という雰囲気が充満したプリウスというイメージ。それはほとんどなくなった。「運転する車」への第一歩。目的が運転そのものになっても大丈夫そうな、そんな感じである。
「ヒトやモノを運ぶ車」
から
「ヒトがモノを運ぶクルマ」へ進化した。
私が言いたいポイントは新型プリウスは「主語」を作ってくれそうな車なのだ。その「主語」とはヒトであり、それはつまりドライバーである。
「車」が隠れた主語、いや「メーカー」が隠れた主語になることほど不幸で寂しいことはない。国産車は性能はいいのだが、ヒトが主語になりにくい。外国車、特にドイツ車と付き合うと、ドライバーの主体性を考えさせられることが多かった。確かに車内居住性は国産車に比べると劣るが、ドライバーあっての車であることを常に主張してくる、それが筆者の知るドイツ車だ。

ヒトとクルマのあり方に「このクラス」の車が新しいコンセプトと共に挑む。いや「このクラス」だから出来るのかもしれない。メルセデスであっても、AクラスだろうがSクラスだろうがコンセプトが一貫している。ドライバー主体である。日本車でしかも最大手のTOYOTAがTNGAという新コンセプトと共にそれを始めたことにまず拍手を送りたい。また同時にTNGA第1号機としての新型プリウスがまさに成功したことを喜びたい。この調子でクラウンやハリヤーなどといった同社のクルマに近い将来「主語を与える21世紀のトヨタ車」としての冠を授けてほしいものだ。

カタログにあった「ボタンからジッパーへ」は実にうまい例えだ。洋服でもボタンホックだとグラグラするがジッパーだとしっかり止まる。足回りがかなり違っている。
カーブでも、先代までは路上を滑っていくような心許なさがあったが、新型は地面をしっかりホールドしている。ハンドリングが明白に違う。当然なことだが、カーブを曲がってるという感覚がハンドルから伝わってくるのが新型であり、先代まではカーブの曲がりを体で感じているという感じだった。

また、メルセデスの安全性能に正面から挑む姿勢。ベース車価格200万円台でどれだけセイフティセンサー搭載のアピールが出来るのか。
まずバックミラーに搭載された「ブラインドスポットモニター(BSM)」が実によく反応する。車線変更等ミラーに目を向けるとピカピカとランプが点灯する。夜の走行ではかなり重宝することは必至だが、日中でも非常に便利だ。

車内の静寂さも先代とは比べ物にならない。まあこの点は先代がまるでダメだったので比較の対象が悪いことは否めないが、メルセデスにあるような気密感こそはないものの、ドアの閉まる音などはクラスを超えた良い感触がある。言うまでもないが高級車のようなドアの演出ではない。先代の「ベコン」というドア音から「ボム」というまとまった音に変化した程度だが、プリウスという車重と燃費の関係が厳しいクルマによくここまでドア音のチューニングができたなと思わずニンマリしてしまった。


残念な点は、やはり想像通りだが、デザインが良くなった点と相反するのだが、後部座席のドアが狭いことだ。一端車内に入れば後部座席そのものは狭さを全く感じさせないのは実に素晴らしいのだが、乗るまでが少し狭い。ただこれも慣れの問題だろう。座席そのものは先代とは大きく違って、シートに包まれる感じに好感が持てる。運転席、助手席はシートヒーター付きなので冬でもホカホカである。このシートに包まれる感じはスポーツ車に多い演出だが、今回新型プリウスで、まさかそれを感じるとは驚きだった。

また車内はセンターコンソール周辺の「ホワイト加飾」には賛否あるだろうが、個人的にはそれほど違和感はなかった。ダッシュボードが気さくなデザインなのはまあプリウスらしいのだが、グローブボックスとサイバイザーがすこしちゃっちいのが残念だった。特にサンバイザーの安っぽさには閉口した。まあプリウスだから、気楽さを優先しようと。。。(笑)

祖父と幼児期から新車を選び続けて、子供の頃からチェックしてきた重要ポイントに

1、ダッシュボードの質感。
2、グローブボックスがオープン時に「スー」と音無しに開くかどうか。
3、運転席と助手席の間にあるセンターボックスの蓋を閉めた時の音の質感。
4、シフトレバーとダッシュボードの統一性が上品か。

等々。
この辺りはプリウスクラスの車には求めてはいけないと思っている。
逆手をとって、この辺りを無視することで、「気楽」にクルマと向かう演出も可能だろう。

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by masatonet | 2015-12-22 20:51 | ヒトリゴト日記