私の手記- memoir -です


by masatokunkeio

バランス

生活のバランス
日々の生活においてバランスが大切な事は周知の事実だろう。痛み・苦痛はバランスが崩れてしまったことから起こる。体の痛み、心の痛み、その原因はアンバランスである。
子供を育てて親になる。親になってもアンバランスのままでは子供にアンバランスを植え付けてしまう。ほど良さを学ぶには何がアンバランスかを知らないと行けない。

体が冷え過ぎる。逆に体に熱が溜まりすぎて暑くなる。アンバランスが起こる。それをいかにして整えるかは、リラックスしてバランスを整えることから始めないと行けない。弛緩である。体の弛緩、心の弛緩である。

3畳間に100インチのテレビは必要ない。単に買って置く事だけならできるが、それを適切に使う事は出来ない。どうやって画面全体をゆったりと見ることができるのか。

一人暮らしに50万円もする大型冷蔵庫は必要ない。単に買う事はできるが、利便性の高い街で生活するならば、より新鮮なものを頻繁に店舗で購入して食した方が効率がはるかに良い。

さて、生活のモノのバランスもさる事ながら、人間関係のバランスも大切だろう。



人間関係のバランス
以前おもしろい記事を目にした事がある。
ある有名女性モデルと付き合い始めた一般人男性がいた。そのモデルと正式に結婚する事が決まり、まもなくマスコミが彼の会社、自宅、通勤路等に張り込み、彼にインタビューをし続ける事になった。その執拗さに驚いたその一般人男性はその女性モデルとの結婚を破談にした。その後そのモデルは涙ながらにインタビューに答え、「彼がそんな人とは微塵も思わなかった、悲しい」と言った内容を話していた。

実に面白く興味深い出来事である。人間関係のバランスが全く取れていない。私は男のせい、女のせい、どうのこうのという三流記事を書こうとは毛頭思わない。
まず面白いのが、そのモデルと結婚しようとした一般人男性のとった行動である。相手は有名モデルである。美しいところには常にハエが群がっている。それが世間の常なのだ。過剰にある所には常にお余り頂戴軍団が群がっている。週刊誌などはすべてその手で成り立っているのだ。そんな事今時なら幼稚園児でも知っている。その美しいものを自分のモノにしようものなら、それに群がっているハエもいっしょに自分のモノにしないといけない。当たり前である。それが全く分かっていないのだ。その一般人男性は愚かにも、美しいモノ「だけ」を手に入れる事ができるとでも思ったのだろうか。つまり「このような有名な人と結婚すればどのようになるだろうか」とちっとも想像できなかった訳だ。子供みたく「やった!人もうらやむ美人を妻にできる、それは俺がイイ男だからだ、貴様らにはそのような運はないだろうが、どうだ、どうだ、しっかりうらやめ!」と本音では感じていただろうし事実そうだ。有名女性モデルに出逢う仕事を選べた運の良さ、彼女に想われ結婚できる運の良さは万人には与えられていない。その一般人男性は圧倒的に強運だった事は全く否定できない。しかし不幸にしてその一般人男性は有名モデルを妻にするには余りにもアンバランスだったのだ。

つぎに、その女性モデルのとった行動である。
間違いなく言える事は、彼女は「自分自身がどれほど魅力的な女性」であるかを自覚していないのだろう。とかく男でも女でも美貌に優れた人たちは「当人たちの美しさの自覚」がない場合が多い。過去でも色々な芸能人たちが再婚時に「とんでもないお相手」を選んだ例は多い。「とんでもない若き新妻」を選んだ二枚目有名男優達は、その下品な新妻のために彼らの品格を大いに傷付けられた。その後まもなく命を落としたり、変死する事などもままある。
話を戻すとその女性モデルが破談後に彼のことを「そんな人とは微塵も思わなかった」と言った事が印象深い。ちょっと待ってほしい。モデルである彼女が美しい故に当然群がるハエがいて、そのハエも彼が当然気に入ってくれるだろうと信じていたからこそ結婚を決めたのだろう。しかし実際は彼はハエを気に入らずに破談にした。「そんな人」とはつまり最初から彼女を気に入っていなかったのだ。なぜなら、ハエと彼女は常にワンセットなのだから。彼女の魅力はハエが持っているとも言える。静かに暮らす事など馬鹿げている。

絶対的な強運とは存在しない。アンバランスのままで存在できないのがこの世である。
美しければ美しいほどハエが群がる。また自分の魅力を自覚せずに平気でその魅力を損なう事をしてしまう。それがバランスを取っているということなのだ。うまく行くというのはそれより以前に上手くいっていない状態が続いているから発生するのである。

単車に乗ってコンビニにバイトに行っている茶髪ピアスのアンちゃんが200万円のスイス製の時計を身につけて腰にチェーンをジャラジャラさせていても、誰もそれが200万円する品とは思えない。仮に高そうに見えても、中古か、もらい物か、さもすると誰かから、かっぱらったとも見られるかもしれない。バランスが大切なのだ。

人間は、その人自身の最も低い品格ですべてを計られる。


せっかくのスイス製高級腕時計も50ccバイクと腰からぶら下がる汚げなチェーンという「最も低い品格」で200万円から百円均一の腕時計にその価値が下げられる訳である。逆を言えば、200万円の時計の価値はアンちゃんチェーンレベルの汚さに落ちているといことであり、すでに200万円の価値は全くないという事だ。



よく行くオーディオショップの駐車場にとんでもない高級車が停まっている事がある。その日は駐車場の二台分のスペースにバーンと停まった黒塗りの車があった。


店の中に入るとイカツイ感じのオッチャンはいなく、店員しかいない。変だ。
当分店の中をうろついていると、うつむいた暗い感じの男性が虚ろな目つきでキョロキョロしながら高級オーディオ売り場をウロウロしている事に気がついた。なぜか妙にビクついている。その横で店員が色々説明している。その説明がまあなんと幼稚、幼稚。私はため息が出た。会話の後の丸括弧は私のコメントである。

店員:「お持ちのBWなら、ま、300万するスピーカーですから、このくらいのアンプで鳴らさないとダメですよ」
(値段よりも音を聴かせてから説明しろって!!)

うつろなオッチャン(以下うつオジ):「それだったら大丈夫でしょうか」
(なんでお前が買うのに店員に大丈夫って聞いてるの?お前が好きな音を買えばいいんだから)

店員:「ま、妥当ですよ。バランスが大切ですからね。」
(いやいや、製品同士の値段のバランスよりも、色々音を聴かせて、その違いが価格相応に分かるかどうかを本人に判断させろ!)

うつオジ:「どんな音がしますか?」
(だから!!お前が店員に聞くなって!!店員の耳はお前の耳じゃないの。典型的なカモだな、あんた)

店員:「だいたい低音が出過ぎて、音がこもりがちですからね。このアンプに変えたら一気に解決しますよ。」
(まあ、第三者の私が見ても200万円近い出費でそれが解決するのは分かるが、それよりももっとしなくてはならない事ないの?)

すかさずメーカー派遣の売り子(営業マン)が、がなり始めた。

売り子:「表の黒塗りの外車はOOさんのですか?」
(なんで、いきなり車の話をするんだ、この営業スマイルバカは)

うつオジ:「(なぜか、うつろに)ええ、そうです、先月来たばっかです」
(あ〜あ、ハメられたな。嬉しそうにうつろに答えていやがる)

売り子:「なら、このデジタル機器を買ってくださいよ、あんな高級車お持ちなんですから、CDプレーヤーとダックに300万円なんて安いじゃないですか」
(おえぇぇ、なんだよこの売り方は!!昭和かよ。まあまあ、成金馬鹿相手の良い営業マンだこと。あんたの会社のブランドは地に落ちたな)


うつオジ:「どんな音がしますか?」
(だ・か・ら!!質問するな!!馬鹿が。いいかアホ、一言でいいから「試聴させてくれ」と言え!!それとも、もしかしてわかっていないの、全然??音の良し悪しが????自分にとって何がいい音かそうでないかを自分で決めれないの?ステサン害者ここにありか。)

売り子:「間違いなく最高の音ですよ、毎日が楽しくなりますよ、、(以下アホすぎて失念)」
(オェぇぇぇぇ、最高の音ねぇぇぇ。ヘドが出そうだ。お前が最高のなんて言ったら、たちどころに最悪の音が出そうだよ、まったく)

うつオジ:「そっちのXXXXなら大丈夫でしょうか?」
(あ・の・ね!!!あほ。だから質問するな。ブランドで決めるな!おまえの目の前にアンプがゴロゴロあるんだから、まず質問する前に聴け!聞け!聴けぇぇ!!)


店員:「いやこれはダメですよ、たかが50万程度ですから、最低でも100万以上しないと」
(おいおい(爆笑)値段で決めるな。値段で決めれるのは自分の好みの音がある程度わかっている人だけがすればよろしい)


うつオジ:「そうですか、なら、こっちなら大丈夫でしょうか?」
(はぁぁ(鬱)お前ねぇ。いつになったらこいつらから散々馬鹿にされているか気づくかね、ホンマに。)


店員&売り子:「そうですね、それなら3台買ってください。」
(もうめちゃくちゃだな、無理やりカネを使わせようとしているんだな、お前ら、犯罪だぞ、ここまで来れば)


うつオジ:「わかりました、合計でいくらですか?」
(おいおい、まあこんな感じであの表にある馬鹿デカイ外車も買ったんだろうな。あんな外車でコンビニおにぎり買いに行く毎日なんだろうな、あんたって)


と、まあ、この手の会話がワイワイと、一切音楽が流れることなく、100万単位の機械の目の前に並べて行われ続けている事、全く音を聴かず、「いいですよ」「どうでしょうか」の連続した会話にさすがに嫌気がさし、ちょっと冷やかしてみた私が一言。(ほっときゃいいのに(笑))


私:「すみません、JBLとレビンソンのセパを聞かせて下さい。」


一瞬白けたが、メーカーの売り子(決してJBLやレビンソンの輸入代理店の人ではない)が嫌そうに(笑)アンプの電源を入れた。その面倒臭い様子にムカッときた私は続けて悪役をかってでた。


私:「あのう、他のスピーカーは干渉しないのですか?こんなに接近させてセットアップしていたら特にウーハーなどはアンプに接続していなくても動くと思いますが。特に真横のスピーカーなどはターミナルをショートさせた方がいいのではないですか。アンプだけでも800万円近いですから、せっかくですから良い状態で聴きたいですので。」


まあ、実に嫌味たっぷり、悪役バリバリの私である(笑)。


売り子:「そ、そうですね。確かに干渉するかもしれません。少々お待ちください」

流石某国産メーカーだけあって、あっさりと素直に対応してくれた。さっきのうつオジへの売り方とは打って変わり、汗をかきながら一生懸命である。すると、息を上げて、うつオジがいきなり叫んだ。

うつオジ:「干渉ってなんですか?アンプに繋がっていないスピーカーから音が出るんですか?ショートってなんですか?壊れるんですか???」

かなり驚いている。うつろな目がますますキョロキョロし始めた。横にいた私も悪役効果が効きすぎたと知り、すこしきまりが悪くなった(笑)。「まあ、あまり気にしないで」という店員の言葉にもかかわらず、うつろおじさんは不安でたまらないようだ。しばらくすると、店員が図を描きながら丁寧に干渉について教えている。

うつオジ:「その図、もらっていいですか」

今度は店員が驚いている。
いやはや、絶句である。新品の300万クラスのスピーカーを買っている人が知らないレベルの情報ではない。車を買ってハンドル操作を知らないレベルである。


人生、バランスが大切である。
人間は、その人自身の最も低い品格ですべてを計られる。
我ながら実によく言えた、名言、迷言(笑)である。
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by masatonet | 2016-08-06 10:39 | ヒトリゴト日記